お酒は太るのか?気になるお酒のカロリーは?

お酒は太るのか?気になるお酒のカロリーは?

山田 佳菜絵

管理栄養士

執筆者:山田 佳菜絵

大学卒業後、IT関連企業に3年間勤務。管理栄養士の資格を活かすべく、大手保険会社のヘルスケア事業部門に転職。
管理栄養士として特定保健指導の業務に従事する他、レシピやテキスト、リーフレットの製作や商品開発など多岐にわたり経験を積む。
現在は管理栄養士フォローアップ研修の開催や、保健指導、コラム執筆など幅広く活躍中。

私たちの生活を豊かにしてくれる「お酒」。ほどよい飲酒は体に良いと言われるものの、ついつい飲み過ぎてしまいますよね。今回はそんな「お酒」とダイエットの関係について、紹介していきたいと思います。

はじめに

お酒のはじまりは、今から約数千年前といわれています。
特にワインとビールは歴史が古く、生活の中でたまたま起こった現象から発見され、作り方を試行錯誤し、伝承され今に至ると言われています。
そんな歴史ある飲みものであるお酒は、今や毎日の食卓に欠かせないものになっている方もいらっしゃるのではないのでしょうか。
しかし、お酒はカロリーも高く、糖質を多く含むものもあるため飲みすぎには注意が必要です。

お酒は何から出来ているのか

お酒の原料は至ってシンプルです。
ワインの原料はブドウ、ビールの原料は麦です。
日本酒の原料は米、ジンやウォッカは大麦やジャガイモ、ライ麦から作られています。
乳酸菌や酵母といった微生物のチカラにより、これらの原料は発酵し、アルコールという産物を作り出し、お酒という発酵食品が出来上がりました。
お酒は太るのか?気になるお酒のカロリーは?1

お酒のカロリーはどのくらい?

それでは本題ですが、実際にお酒にはどのくらいのカロリーがあるのでしょう。
お酒はそれぞれの原料や、醸造法により、カロリーが異なってきます。
主な成分のカロリーは以下のとおりです。
・糖質 1g:4kcal
・タンパク質 1g:4kcal
・脂質 1g:9kcal
・アルコール 1g:7kcal
アルコールのカロリーに注目してみましょう。
脂質の次に高いことが分かります。
糖質がないお酒なら、糖質があるお酒よりも多く飲んで大丈夫かな?という心理が働きやすくなり、ついつい量をたくさん飲んでしまう傾向があります。
勿論、糖質カットに加えて、アルコール量も適量であれば、問題はないでしょう。
しかし、アルコールのカロリーは脂質の次に高く、度数が高いほど当然カロリーも高くなります。
アルコール摂取の適量といわれている量で比較すると、
・ビール 500ml:約200kcal
・日本酒 1合 (180ml):約185kcal
・ワイングラス 1杯(125ml):約92kcal
・ウイスキーシングル 1杯(30ml):約80kcal
・ジン 1杯分(30ml):約95kcal
ビール500mlはゴクゴクと飲めてしまいますが、アルコール度数が高い、例えばジン500ml飲もうとしたら、それは中々難しいことだと思います。
そのため、一度に飲むアルコールの量が適量である、ということがポイントになってきます。
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お酒を飲むと太るの?

アルコールのカロリーエンプティーカロリーといわれ、栄養素のないカロリーとされています。
エタノールが体内に入ると、糖質と脂肪などのエネルギー源の利用効率が下がり、体脂肪という形で脂肪組織や肝臓へ貯蔵されてしまいます。
そして、お酒を飲む際は、何かしら一緒に食べると思いますが、肝臓はアルコールの分解処理を優先させるため、一緒に食べたものの消化等は後回しになってしまい、カロリーの消費ができないようになってしまいます。
更に、アルコールを摂取し過ぎると、コルチゾールというホルモンに影響し、筋肉を分解して体脂肪の合成を促します。
これが、お酒を飲むと太るとされている理由です。
このようにして、アルコールは肝臓での中性脂肪の合成を高め、脂肪肝や悪玉コレステロールの増加を促し、動脈硬化の原因になるなど、適量以上の飲酒習慣を長年続けていくことにより、体に悪影響を及ぼします。

お酒の良いところ

ただ、適量を守ることで血管の掃除をする役割を担っている、HDLコレステロール(善玉コレステロール)が増加するという効果も知られています。
また、リラックス効果もあるため、上手に付き合っていくことができれば、QOLを高めてくれるものとなります。
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まとめ

お酒は本来、楽しんで飲むものです。
カロリーばかり気にしては、つまらなくなってしまいますが、適量を知って飲むことで自分の体を守り、楽しく付き合っていきたいですね。
矢野 宏行

医師 医学博士

監修者:矢野 宏行

糖尿病専門医、老年病専門医。
2006年 日本医科大学を卒業後、日本医科大学付属病院、国立国際医療研究センター研究所を経て、現在は都内クリニックに勤務。