人工甘味料の摂りすぎには要注意!

人工甘味料の摂りすぎには要注意!

渡邉 詩織

管理栄養士

執筆者:渡邉 詩織

大学卒業後、管理栄養士として社員食堂、総合病院、特別養護老人ホームに勤務。主に糖尿病、高血圧の患者さんへの栄養指導、献立作成、調理など幅広く経験。現在は料理・お菓子教室、食育活動、健康関連の執筆など幅広く活動している。

最近、健康志向の高まりやメタボ・肥満に対する啓発活動などもあり、カロリーゼロの清涼飲料水を飲まれる方も多いのではないでしょうか。カロリーゼロをうたったダイエット系の食品・飲料には必ずと言っていいほど人工甘味料が使用されています。健康のためと考え、そのような選択をされていると思いますが、実は人工甘味料は一概に体にとって良いものとは言えません。

はじめに

いまや多くの食品に入っている「人工甘味料」。
なにげなく摂取してしまっている人工甘味料の危険性について考えたことはあるでしょうか。
人工甘味料の摂りすぎには要注意1

人工甘味料とは

人工甘味料とはその名の通り人工的に作られた甘味料であり、自然界に存在する砂糖のような甘味料とは異なります。
1gあたりのカロリーは4kcalと砂糖と同等ですが、人工甘味料は砂糖の数百倍の甘味を感じることが出来るため、砂糖より少ない量で充分甘みを感じることができます。
そのため、摂取するカロリーを抑える効果が期待できます。
日本で現在使われている人工甘味料は主に、アスパルテーム、スクラロース、アセスルファムカリウムの三種類です。
これらは砂糖の数百倍甘味が強いため、少量でも砂糖と同様の満足感を得られます。

人工甘味料の問題点とは

人工甘味料は自然に存在するものではなく、人工的に作られた甘味料であるが故に身体に良くないイメージがあります。では、具体的にどんな問題点があるのでしょうか。
米国での調査結果では、人工甘味料の過剰な摂取が脳卒中認知症のリスクを2~3倍高める可能性があると報告しています。(1)
また、人工甘味料入りの清涼飲料水を定期的に飲む習慣のある人は、そうでない人と比較して糖尿病の発症が高いことが報告されています。(2)
人工甘味料の摂りすぎには要注意2
とくに人工甘味料はノンカロリーだから安心という意識から摂りすぎてしまう傾向があります。
味覚が人工甘味料の甘さに慣れてしまい、甘いものを日常的に食べる習慣ができてしまう危険性もあるのです。
そして人工甘味料には依存性があるといわれ、摂取し続けると薬物の禁断症状のようにもっと欲しくなるといった一種の中毒性もあると言われています。
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まとめ

砂糖のかわりとして人工甘味料は注目されているものの、過度な摂取は中毒症状や糖尿病の発症などにつながる可能性があります。
ダイエットのためや、健康志向などの理由で人工甘味料を毎日のように摂取することは、まだ注意が必要と言えそうです。
矢野 宏行

医師 医学博士

監修者:矢野 宏行

糖尿病専門医、老年病専門医。
2006年 日本医科大学を卒業後、日本医科大学付属病院、国立国際医療研究センター研究所を経て、現在は都内クリニックに勤務。