BMI(Body Mass Index)とは?目標体重の考え方

BMI(Body Mass Index)とは?目標体重の考え方

水島 知美

管理栄養士

執筆者:水島 知美

大学卒業後、製薬会社の医療情報担当者として勤務。医療従事者への情報提供や患者さんへの活動支援などを3年間経験。その後、保健福祉施設にて管理栄養士として7年間勤務。高齢者や障害者などの入所・通所者のほか、保育園児の献立作成など、幅広い世代の栄養管理を担当。現在はオンラインでのレシピ作成や健康、栄養関連の執筆などを行っている。

健康を測る尺度は数多くあります。そのなかでもBMI(body mass index)は、特別な機器などを使わずに手軽に導き出すことができるので、世界中で広く使われています。 BMIは身長と体重から簡単に肥満度を算出することができます。手軽に自分の肥満度を数値として把握できるので、ダイエットや健康管理の目安として役立ちます。今回はBMIについて紹介し、目標体重の求め方や使用上の注意点なども解説します。

BMI(Body Mass Index)とは

BMIとはbody mass index(ボディ・マス・インデックス)の略で、世界共通の肥満度の指標です。身長と体重から簡単に求めることができ、標準値は「22」とされています。「22」に近いほど、さまざまな病気にかかるリスクが低いといわれています。

BMIの求め方

計算式は以下のとおりで、身長は㎝ではなくmで計算します。
BMI=[体重(kg)]÷[身長(m)の2乗]
例えば、身長172cm、体重85kgの人の場合で計算すると、以下のようになります。
BMI=[85(kg)]÷[1.72(m)×1.72(m)] = 28.73
計算方法は世界共通ですが、肥満の判定基準は国によって異なります。日本肥満学会の定める基準では、18.5未満が「低体重(やせ)」、18.5以上25.0未満が「普通体重」、25.0以上が「肥満」とされ、肥満はその度合いによってさらに1から4に分類されています。
BMI        肥満度判定
18.5未満      低体重(やせ)
18.5~25.0未満  普通体重
25.0~30.0未満  肥満(1度)
30.0~35.0未満  肥満(2度)
35.0~40.0未満  肥満(3度)
40.0以上     肥満(4度)
肥満と判定されるBMI25以上は、脂質異常症や糖尿病、高血圧などの生活習慣病のリスクが高まるといわれています。BMIが30.0を超えて高度な肥満になると、リスクはさらに高まり、積極的な減量治療が必要となります。逆に、18.5未満の低体重でも免疫力の低下によるリスクが高まるといわれています。
BMIとは?1

目標体重の決め方

BMIを知ることは、自分の目標体重を定めるのにも便利です。理想とするBMIを決め、BMIを求める公式に入れて計算すれば、簡単に目標体重を算出することができます。
日本肥満学会では、BMI22を標準体型とし、統計的に最も病気になりにくい体重としています。BMI22となる標準体重を目標とした場合の計算式は以下のようになります。
標準体重=身長(m)の2乗×22
例えば身長が172cmの人の目標体重の決め方としては、以下のようになります。
     1.72(m)×1.72(m)×22 = 65.08kg

BMIの注意点

太りすぎでも、やせすぎでも病気にかかるリスクは高まるため、日頃から自分のBMIを把握しておくことが大切です。しかし、BMIからは筋肉や脂肪量、骨など個々の要素を区別することはできません。同じBMIの人を比べてみても、見た目はスリムな人から肥満型の人までさまざまです。筋肉が多く体重が重い人(激しい運動をする人)や、体重は軽いのに体脂肪が多い人(隠れ肥満の人)には適切な数値が出ないことのあります。
BMIとは?2
またBMIが肥満と判定されたといっても、血圧や血清脂質、血糖値などには全く異常が見られない人もいます。
BMIはあくまで目安です。ダイエットや健康管理のためにはBMIの数値だけではなく、体脂肪率なども考慮するとなお良いでしょう。
POINT
生活習慣病の改善、予防のためにも体重を適正に保つ努力は重要です。
まずはご自身の体重をBMI 25未満になるように頑張ってみましょう!

矢野 宏行

医師 医学博士

監修者:矢野 宏行

糖尿病専門医、老年病専門医。
2006年 日本医科大学を卒業後、日本医科大学付属病院、国立国際医療研究センター研究所を経て、現在は都内クリニックに勤務。