【管理栄養士執筆】朝食抜きはダイエットに悪影響を与える理由

【管理栄養士執筆】朝食抜きはダイエットに悪影響を与える理由

山崎 麻未

管理栄養士

執筆者:山崎 麻未

大学卒業後、糖尿病専門医のいる病院に管理栄養士として7年間勤務。調理業務、献立作成、糖尿病をはじめとする生活習慣病の患者への栄養指導に従事。その後、オンラインの保健指導、健康関連の執筆を主に行なっている。

みなさんは朝食をしっかり食べていますか?厚生労働省の調査によると、朝食を食べない人は年々増加しており、20代〜30代の男性では約20%の割合で朝食をとらないと報告されています。食べなければ痩せると思っている方もいらっしゃると思いますが、朝食を抜くと逆に太りやすくなることをご存知ですか?食事の中でも特に朝食はダイエットや身体の調子を整えるのに大事なんです。

はじめに

ダイエットのために朝食を抜くといいと考えている方もいらっしゃるかと思いますが、実は全く逆で、朝食を抜くと太ることが報告されています。
また朝食抜きは太るだけではなく、心臓病や糖尿病の発症にもつながる可能性があります。
朝食抜きはダイエットに逆効果1

朝食抜きが悪影響を与える理由とは

・なぜ朝食を抜くと太るのか

朝食を抜くと、前日の夕食から当日の昼食まで空腹の時間が長くなります。すると、カラダは本能的にエネルギーを溜め込みやすくなります。
また、朝食を食べないと体内時計に異常が生じ、エネルギーを消費しにくい体質になることも報告されています。(1)
2型糖尿病の患者さんに朝食を食べない群と、食べる群に分けて、昼食後の血糖値と夕食後の血糖値を比較した研究があります。
この研究結果では、朝食を食べない群の方が昼食後、夕食後ともに血糖値が上昇しており、糖尿病のコントロールの観点からも朝食は食べた方が血糖値は安定するとのことでした。(2)

・夕食の時間は何時ですか?

同じ量の夕食を20時に食べた場合と、24時に食べた場合では24時に食べた方が何倍もカラダにエネルギーを溜め込み、太りやすくなります。
夕食の時間が遅いからといって、朝にお腹が空かず、朝食を抜いてしまう方もいらっしゃるかと思いますが、これはまさに悪循環です。
なるべく夕食を早めに済ませるか、夕方と夜に2回に夕食を分けるなどして対処しましょう。
朝食抜きはダイエットに逆効果2

理想の朝食とは?

では理想的な朝食とはどのようなものでしょうか。
食事からのエネルギー吸収率の観点からは、食事量を朝食:昼食:夕食=3 : 3 : 4にするように勧められています。

・糖質(炭水化物)ばかりに偏っていませんか?

朝食は食べているけど、パンだけ、グラノーラだけのように糖質に偏っていませんか?
糖質に偏った食事は血糖値が食後に急上昇し、たくさんのインスリンが分泌されます。
インスリンは血糖値を下げるホルモンですが、同時に脂肪を取り込む働きもあるため、インスリンが分泌されればされるほど太りやすくなります。
せっかく朝食を食べていても、糖質だけに偏らないようにしましょう。

・バランスの良い朝食を!

ファミレスなどのモーニングメニューにあるような、トースト・スクランブルエッグ・サラダ・ヨーグルトといった内容は糖質・タンパク質・脂質・食物繊維などをバランスよく摂ることが出来ます。
また、和食メニューではご飯・鮭塩焼き・和えもの・味噌汁・フルーツなどの組み合わせが多いですね。これもバランスの良い食事といえます。
朝食抜きはダイエットに逆効果3

まとめ

朝食抜きはダイエットにはなりません。
逆に体にエネルギーを蓄えやすくなり、太りやすい体質になってしまいます。
特に朝食は1日のスタートに重要なエネルギー源です。
バランスの良い朝食を摂るように心がけたいですね。
矢野 宏行

医師 医学博士

監修者:矢野 宏行

糖尿病専門医、老年病専門医。
2006年 日本医科大学を卒業後、日本医科大学付属病院、国立国際医療研究センター研究所を経て、現在は都内クリニックに勤務。