管理栄養士が痛風に悩まされている方に伝える「痛風の予防にはプリン体を控えよう!」

管理栄養士が痛風に悩まされている方に伝える「痛風の予防にはプリン体を控えよう!」

川村 あかね

管理栄養士

執筆者:川村 あかね

大学卒業後、管理栄養士として総合病院に勤務。生活習慣病をはじめとした、多岐にわたる疾患に対する栄養指導を8年間経験。現在は特定保健指導、地域のボランティアにて高齢者の料理教室や乳幼児の親御さんへの栄養相談などを行っている。

日本では以前は稀な病気だった痛風ですが、食の欧米化やアルコールの摂取が増えたことによって現在は患者数も増加し、ありふれた病気となりました。 症状として多いのは、足の親指の付け根にある関節が炎症を起こし、腫れて激痛が走ります。 痛風は体内の尿酸値が上昇し発症する病気ですが、関節痛だけではなく、腎障害や尿路結石などの原因にもなります。 今回は痛風の原因となるプリン体について解説します。

はじめに

40代以降の男性で特に増えている「痛風」
足の親指の関節が急激に腫れて痛み、歩くことはおろか、寝ている間でも激しい痛みが襲ってくる病気として、知られています。
健康診断で「尿酸値が高い」と指摘されたことがあるならば、
それは痛風予備軍!
今すぐに対策を取り、痛風を防ぎましょう。

痛風とは

痛風の原因は関節に溜まった「尿酸結晶」によって局所が炎症を起こすことです。この尿酸とはプリン体の分解産物で、食品から摂取するプリン体と体内で作られるプリン体があります。
いずれも肝臓で尿酸に変わり、尿として体外に排出されますが、肥満や飲酒、プリン体がたっぷり含まれた食品をとり過ぎることにより、尿酸の産生と排出のバランスが崩れて、血液の中に尿酸が溜まっていきます。

この状態が高尿酸血症といわれ、痛風を引き起こす前段階です。
高尿酸血症の状態が数ヶ月、数年続くと、血液中に溜まった尿酸が関節内で結晶化します。この状態が痛風の原因となります。

プリン体の多い食べ物とは?

つまり尿酸値が高い方や痛風を経験された方にとって、日常生活でできることはプリン体の多く含まれた食べ物を控えることになります。
プリン体の多い代表的なものとしては、動物の内臓(レバー、白子、あん肝など)や魚の干物、エビ、イワシなどです。
(詳しくはこちらのサイトをご覧ください。)
・公益財団法人 痛風・尿酸財団
また、お酒を飲む方は注意が必要です。
お酒の飲み過ぎで痛風を起こすことは皆さんもお聞きになったことがあるかと思います。
ビールのようにお酒自体にプリン体が多く含まれるものがありますが、アルコールはそれ自体の分解で尿酸を生成するとともに、尿中への尿酸排出を阻害してしまいます。
痛風の予防にはプリン体を控えよう!1

食事で出来る工夫

尿酸は尿が酸性に傾くと排出されにくくなります。
そのため、尿をアルカリ性にするためにも野菜や海藻類を積極的に摂取することがオススメです。
また尿酸を排出するためにある程度の尿量を保つことも大事になります。しっかりと水分を摂取しましょう。
もちろん肥満も尿酸値に影響しますので、肥満傾向の方はカロリーを制限してダイエットすることで、ある程度尿酸値も下がってきますよ。
痛風の予防にはプリン体を控えよう!2

まとめ

尿酸値が高い方はプリン体を控えることによって痛風を予防できます。
肥満を改善することやプリン体の多いものを食べすぎないように注意しましょう。
アルコールもほどほどが大切です。
まずは出来ることから始めて、健康的な生活習慣の第一歩を踏み出してみませんか?
矢野 宏行

医師 医学博士

監修者:矢野 宏行

糖尿病専門医、老年病専門医。
2006年 日本医科大学を卒業後、日本医科大学付属病院、国立国際医療研究センター研究所を経て、現在は都内クリニックに勤務。