メタボリックシンドロームってなに!?という方に伝えたい、メタボの原因と改善方法

メタボリックシンドロームってなに!?という方に伝えたい、メタボの原因と改善方法

渡邉 詩織

管理栄養士

執筆者:渡邉 詩織

大学卒業後、管理栄養士として社員食堂、総合病院、特別養護老人ホームに勤務。主に糖尿病、高血圧の患者さんへの栄養指導、献立作成、調理など幅広く経験。現在は料理・お菓子教室、食育活動、健康関連の執筆など幅広く活動している。

「40歳を超えて、おなか周りが太ってきたなぁ」 「昔はもっとスマートだったのに」と思っている、あなた。 あなたはメタボリックシンドロームにあてはまりませんか? 今回はメタボリックシンドロームとは何か、その危険性はどんなものなのかについて 栄養士が解説します。


メタボリックシンドロームとは?

メタボリックシンドロームとは内臓脂肪型の肥満に高血圧、高血糖、脂質異常などが組み合わさっている状態を指します。
じつはメタボリックシンドロームは将来的に動脈硬化が進行しやすい状態のことで、放置すると危険な病気につながってしまうのです。
動脈硬化とは、わたしたちの全身に張り巡らされている血管が様々な原因によって硬くなることをいいます。
恐ろしいことに動脈硬化が進むと心筋梗塞や、脳卒中の原因となるんですよ。

メタボリックシンドロームとは、どんな状態なのか

メタボリックシンドロームとは具体的に、
おへその高さの腹囲測定で、男性85㎝以上、女性90㎝以上あり、
高血圧、高血糖、脂質異常のうち2つ以上あてはまるもの
以上の条件をみたすとメタボリックシンドロームと診断されます。
体に脂肪がつき、肥満の状態がつづくと糖尿病や高血圧、コレステロール値の異常などを合併しやすくなります。
そして、これらが組み合わされば組み合わさるほど、相乗的に動脈硬化が進行します。
動脈硬化とは文字通り、動脈が硬くなること。
この状態が進行すると心筋梗塞や脳卒中といった命の危険を脅かす病気を発症しやすくなるのです。
つまりメタボリックシンドロームは、このままの状態が続くとあなたは将来命の危険を脅かす重大な病気を発症する可能性が高いですよといったサインなのです。
メタボリックシンドロームとは何か1

メタボリックシンドロームにはどんな症状があるの?

実はメタボリックシンドロームには特別な症状がありません。
血糖値が高くとも、血圧が高くとも、おなか周りにぜい肉が付こうとも、ほとんど何の症状も出てきません。
症状がないということは、医療機関を受診するきっかけをつくれないということにもつながります。
しかし、メタボリックシンドロームを長期間放置し続けると、ある日突然心筋梗塞を発症するなど、気が付かないうちに全身の動脈硬化が進行してしまうのです。
メタボリックシンドロームとは何か2

メタボリックシンドロームを改善するためには

ではメタボリックシンドロームを改善するためにはどんなことに意識するべきでしょうか。
メタボリックシンドロームを改善するためには「食事」「運動」「毎日の習慣」などを変えていくことが大切です。ここではオススメの7つの方法を紹介しますね。
  • 1日3食規則正しく食べる
  • いつも食事は腹8分目で抑える
  • よく噛んで、ゆっくり食べる
  • 就寝前の3時間は食事しない
  • 間食する場合は時間と量に注意して
  • 移動では階段を利用するように
  • いつもより少し大股で歩く
  • ひとつひとつは小さな行動です。
    しかし、あえて意識して小さな行動を積み重ねていきましょう。
    積み重ねはメタボリックシンドロームの改善や予防に効果的です。
    よくダイエットを始めるときに1か月で5㎏落とすなど、急激な変化を求めて実行する方もいますが、実はこれは逆効果です。
    必ずリバウンドが待っていますよ。
    毎日の疲れやストレス、ついつい生活習慣は乱れがちになりますよね。
    そんな時こそ一度立ち止まって、自分のからだのことに目を向けてみましょう。
    POINT
    食事の内容や日々の運動はもちろん大切ですが、それに合わせて毎日の小さな生活習慣を意識して、メタボリックシンドロームの改善に取り組みましょう!

    矢野 宏行

    医師 医学博士

    監修者:矢野 宏行

    糖尿病専門医、老年病専門医。
    2006年 日本医科大学を卒業後、日本医科大学付属病院、国立国際医療研究センター研究所を経て、現在は都内クリニックに勤務。