メタボリックシンドロームとは何か知っていますか?

メタボリックシンドロームとは何か知っていますか?

渡邉 詩織

管理栄養士

執筆者:渡邉 詩織

大学卒業後、管理栄養士として社員食堂、総合病院、特別養護老人ホームに勤務。主に糖尿病、高血圧の患者さんへの栄養指導、献立作成、調理など幅広く経験。現在は料理・お菓子教室、食育活動、健康関連の執筆など幅広く活動している。

中年太りといわれるように、40代で急におなか周りが太った...そんなあなた。メタボリックシンドロームとは何か知っていますか?

メタボリックシンドロームとは?

内臓脂肪型肥満に高血圧、高血糖、脂質異常症が組み合わさり、動脈硬化になりやすい状態のことをメタボリックシンドロームと言います。
日本では、

①おへその高さの腹囲が男性85cm、女性90cmを超えている

②高血圧・高血糖・脂質代謝異常の3つのうち2つに当てはまる

とメタボリックシンドロームと診断されます。

肥満になるとインスリン抵抗性が進行し、糖尿病、高血圧、脂質異常症などの病気を合併しやすい傾向になります。またこれらが併発すると相乗的に動脈硬化が進行します。動脈硬化が進むことで、心筋梗塞や脳卒中といった危険な病気になりやすくなるといわれており、メタボリックシンドロームは健康的な生活を脅かす大きな要因です。
メタボリックシンドロームとは何か1
メタボリックシンドロームは特別な自覚症状もなく安易に考えがちですが、気づかないうちに動脈硬化が進行するため、ある日突然心筋梗塞を発症するなど、重篤になってから気がつく方もいます。
そうならないためにも、日々の食事や運動に気を付けて予防していくことがとても大切です。

メタボリックシンドロームを改善する習慣

では、どんなことに意識をしていくか。それは、「食事内容」「適度な運動」はもちろんですが「毎日の習慣」をまず変えていくことがオススメです。
たとえば、毎日朝食は食べる気がしないので、朝食抜きのまま出勤。朝食を食べていないのでお昼にはおなかペコペコ。昼食は張り切っておなか一杯食べる、早食い。夜はへとへとで帰宅し、寝る前の飲酒、間食。ついついやりがちな食生活が、いつのまにか生活習慣病につながってしまいがちです。
メタボリックシンドロームとは何か2
1日2食のほうが太りにくいと考えがちですが、そんなことはありません。
・1日3食規則正しく食べること
・腹八分目でやめておくこと
・よく噛んでゆっくり食べること
・就寝前の3時間は飲酒しない
・間食は量や時間を決めておく
・階段を使ってみる
・いつもより少し大股で腕を振って歩いてみるなど
小さくて気にもしないような習慣をあえて意識的に変えていくことが、何よりもメタボリックシンドロームの予防になるのです。こういった習慣を整えることはメタボリックシンドロームの予防だけではありません。規則正しく食べて腹八分目に済ませておくことで血糖値は安定し、仕事中眠くなりにくくなり、よく噛むことで脳が刺激され、仕事もはかどります。寝酒は睡眠の質を落とすので、やめたほうがかえって翌日ハツラツと出勤できたりします。このように日々の生活の質の向上につながります。
日々の疲れやストレスでついつい乱れがちな生活習慣。そんな時こそ一度立ち止まって、自分の身体、生活の状態を振り返り、整えてみてくださいね。
POINT
食事の内容や日々の運動はもちろん大切ですが、それに合わせて毎日の小さな生活習慣を意識して、メタボリックシンドロームの改善に取り組みましょう!

矢野 宏行

医師 医学博士

監修者:矢野 宏行

糖尿病専門医、老年病専門医。
2006年 日本医科大学を卒業後、日本医科大学付属病院、国立国際医療研究センター研究所を経て、現在は都内クリニックに勤務。