サプリメントの効果、注意するポイントについて管理栄養士が解説します

サプリメントの効果、注意するポイントについて管理栄養士が解説します

山田 佳菜絵

管理栄養士

執筆者:山田 佳菜絵

大学卒業後、IT関連企業に3年間勤務。管理栄養士の資格を活かすべく、大手保険会社のヘルスケア事業部門に転職。
管理栄養士として特定保健指導の業務に従事する他、レシピやテキスト、リーフレットの製作や商品開発など多岐にわたり経験を積む。
現在は管理栄養士フォローアップ研修の開催や、保健指導、コラム執筆など幅広く活躍中。

皆さんはサプリメントを利用されていますか?ある調査によると、成人の約3割の方は何かしらのサプリメントを利用されていると報告されており、私たちの生活にとても身近なものとなりました。 しかし、サプリメントの種類は非常に多く、どれが自分に合っているのか迷うことも多いですよね。今回はサプリメントの効果や注意点について、紹介します。

はじめに

健康への関心が高まっている中、サプリメントはドラックストアをはじめ、スーパーやコンビニ、通販で購入できるようになりました。
本来は、食品からの栄養素をバランスよく摂取できるのが一番望ましいのですが、中々それだけでは難しい場合もあるかと思います。
そこで、栄養素を効率よく補うためにサプリメントを利用されている方も増えていると思います。

サプリメントとは

サプリメントとは、特定成分が濃縮された錠剤やカプセル形態などの製品のことをいい、健康増進のための栄養補助食品として利用されています。
「ビタミンC」「ビタミンB群」「カルシウム」「マルチミネラル」・・・など沢山の種類があります。
どれを、どのように、いつ摂取すればいいのか。
何か気を付けた方がいいことはあるのか。
薬や食べ物との組み合わせはどうなのか。
いろいろと気になることがあると思いますので、今回はポイントをまとめてみたいと思います。
サプリメントの効果、注意するポイントについて管理栄養士が解説します1

サプリメントの歴史

そもそも、サプリメントが生まれた背景として、ビタミンによる人体へ及ぼす影響について、様々な研究がされてきたことがきっかけです。
例えば、16世紀の大航海時代に、ビタミンC欠乏症により体中から出血が起こってしまう壊血病が流行り、多くの船員の死を出してしまった時期がありました。
これは、長期的な大航海により野菜や果物など新鮮な食物を口にすることができなかったことが原因です。
そして当時の英国海軍が、レモンを積極的に摂ることでそれを予防できることを発見しました。
その後、積極的にザワークラフトなどビタミンCを多く含む食べ物を食べ続け、一人も死者を出さずに世界周航を成し遂げたという記録が残っています。
サプリメントの効果、注意するポイントについて管理栄養士が解説します2
また、日本ではビタミンB1欠乏症により、末梢神経や心不全を起こす脚気(かっけ)という病気が流行り、これも多くの死者を出しました。
日本ではそれまで玄米が主食でしたが、脱穀して精米する技術が高まり、主に白米を食べるようになりました。そのため、穀物の胚芽に含まれるビタミンB1が摂れなくなってしまったために、このような病気が起こったと考えられています。
明治時代に海軍軍医が、食べ物の違いによって脚気の発生に差があるということに気づき、食事内容を改めることにより、脚気の患者数を激減させたという記録が残っております。

サプリメントによる病気への効果とは

その後、ビタミンの摂取量により統合失調症を改善させることができるなど、ビタミンの研究は進み、特定の栄養素を効率よく摂取する方法として、サプリメントが出来上がりました。
こういった背景から、欠乏症の改善や免疫力の向上など、一定の効果がみられるため、有効に活用していきたいものですが、場合によっては過剰摂取になってしまうこともあります。
また、特定の栄養素が足りていないために、いくらサプリメントを摂っても、体調が改善しないことなどもあります。
まずは、可能な限り食事をバランスよく摂るようにしましょう。
その上で、あれこれ手を出し過ぎず、目的を見極めましょう。例えば疲れやストレスを軽減していきたいのであれば、ビタミンCやビタミンB群など。マルチミネラルやマルチビタミンも良いと思います。
飲むタイミングは特に決まっていないので、食後や就寝前など、忘れないタイミングを決めておくと良いでしょう。
また、常用している薬がある場合は薬とサプリメントの相性が悪い場合もあるため、医師か薬剤師に相談してから摂取するようにしましょう。
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まとめ

サプリメントは健康を維持するために補助的なものです。
サプリメントに頼りすぎず、基本は規則正しく栄養バランスの取れた食事をするように心がけましょう。
治療中の病気がある方などは、飲まない方が良いサプリメントもあります。一度医師や薬剤師へ相談してから内服する様にしましょう。
矢野 宏行

医師 医学博士

監修者:矢野 宏行

糖尿病専門医、老年病専門医。
2006年 日本医科大学を卒業後、日本医科大学付属病院、国立国際医療研究センター研究所を経て、現在は都内クリニックに勤務。