ビタミン不足はダイエットの大敵

ビタミン不足はダイエットの大敵

大道 行恵

管理栄養士

執筆者:大道 行恵

管理栄養士取得後、総合病院や特別養護施設で勤務。その後英国にて修士課程を修了する。
現在も現役で病院栄養士として勤務している。

ダイエットを始めるというと、食べる量を減らすこと、と考えられがちです。しかし、効果を求めるあまり必要なビタミンなどの栄養素が不足してしまうと、効果が現れにくかったり、不調が現れてしまうこともあります。では、どのようなことに気をつけて食べればビタミン不足にならず効果的にダイエットができるのでしょうか。


ビタミンは栄養素の代謝に大事です

ダイエットというと、カロリー(エネルギー)の摂取に注目するイメージがあるかと思いますが、ビタミンも重要な役割を担っているんです。
ビタミンB群にはB1、B2、B6、B12、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチンが含まれます。
糖質の代謝にはビタミンB1、B2やナイアシンなどが使われ、脂質の代謝にはビタミンB2やナイアシン、パントテン酸などが使われます。ビタミンB6はタンパク質の代謝に使われます。
ビタミン不足はダイエットの大敵1
このように、代謝には様々なビタミンが関わっていますので、これらが不足してしまうと、せっかく頑張ってダイエットをしているのに、ビタミン不足でエネルギー源である糖質や脂肪を“燃焼”しにくい為に、なかなか効果が出なかったり、さらには疲れやすくなり運動も思ったほどできなかったりと、ダイエットに不向きな体質に陥ってしまうこともあります。
この他にもビタミンB群は健康な皮膚や粘膜を維持したり、赤血球の形成を助けたりと、様々な働きがあります。同様にビタミンCも健康な皮膚を保ったり、コラーゲンの合成に使われたりします。

ビタミンの種類とその働き

ビタミンには、脂溶性ビタミンと水溶性ビタミンの2種類があり、これまでに上げた、ビタミンB群やビタミンCは水溶性ビタミンと呼ばれます。
この他にも脂溶性ビタミンと呼ばれるビタミンA・D・E・Kがあり、それぞれ異なった役割があります。
ビタミンAは目や皮膚の健康に、ビタミンDは骨の健康に、ビタミンEは抗酸化作用で体を守ります。ビタミンKは血液凝固作用があります。
体の防御機能を高めてくれたり、様々な体の機能を調節するのに欠かせないビタミンです。これらの脂溶性ビタミンは油などの脂質と一緒に摂取すると吸収されやすい性質があります。
ダイエット中にはカロリーを気にして油をカットしたいと考えるかもしれませんが、ほんの少しの油は脂溶性ビタミンの吸収に役立ってくれますよ。
ビタミン不足はダイエットの大敵2

ビタミンはダイエットに重要です

このように、どのビタミンも体の中で様々な働きをしていますので、ダイエットにも、健康維持にも大切なものです。
これらのビタミンは、野菜・果物だけでなく、穀類や乳製品、肉、魚から得られるものもあります。
特定の食品だけを食べるようなダイエットをしてしまうと、全てのビタミンを十分に摂る事が難しくなってしまいます。

まとめ

ダイエットで余分な体脂肪は落としながらも、肌や骨、体全体の健康にも気を配りたいですね。
その為には、限られた食材に偏る事なく、様々な食品を取り入れて、バランスよく食事することが大切です。
バランスの良い食事とは、ご飯やパン、麺などの炭水化物、肉や魚などのたんぱく質、そしてたっぷりの野菜を組み合わせた食事です。
また、ヘルシーなイメージの鶏肉を食べるダイエット法が流行したりしましたが、毎日鶏肉ばかりではなく、時には豚肉など他の種類や魚も取り入れると他の栄養も補えるので良いでしょう。
1日に何種類もの食材を取り入れるのが難しい場合は、一週間を通して考えることで、できるだけ多くの食材を食べられるように心がけましょう。
矢野 宏行

医師 医学博士

監修者:矢野 宏行

糖尿病専門医、老年病専門医。
2006年 日本医科大学を卒業後、日本医科大学付属病院、国立国際医療研究センター研究所を経て、現在は都内クリニックに勤務。